九月六日

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「今回の事件。死亡者が全員なんらかの組織に入っている。 それも違法者ばかりの集団だ。まるで……」 「二年前の俺と同じ罪人殺しと?生憎手首フェチになった覚えはありませんよ」 右手に持ったナイフを玩具のように回す。 「じゃあ、お前さんは関与してないのか?」 「関与していないと言えば嘘になりますね。まあ、調子に乗った後輩を 叩くのも先輩の仕事ですよ」 「嘘つきやがれ」 「バレました?」 狐面は小馬鹿にしたように手を広げる。 「チッ。俺としたことが馬鹿らしいぜ。」
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