九月六日

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動き出したのは海岸である。 崩れそうな鉄骨の上を容易に走る。 狐面はただ立ち尽くす。 そこから始まるのは一方的な攻防だった。 海岸の無慈悲な乱舞である。 「どうしたピエロ!」 海岸は息ひとつ乱さない。
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