九月六日
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「俺の銃を警戒し過ぎだぜギン坊。確かにオマエに俺の銃は効かない。 だが、それに集中がいくと他は全くの無防備になる」 だから、と海岸は走りだす。 狐面は一歩後ろへさがる。 しかし 「もう後はねぇよ」 狐面は不覚にも背中に当たった鉄骨に気を取られた。 海岸はその一瞬を見逃さない。 『無愛想な美女』(ゼブラ)の引き金を引いた。 集中を無くした狐面に避ける術はない。
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