九月六日

46/48
前へ
/171ページ
次へ
それは大型のヘリコプターであることはすぐにわかった。 そのライトと風を一緒に当てられたトオマは身動きが取れなくなった。 その一瞬の出来事である。 ヘリからトオマの真上に人影が落ちてくるのが見えた。 それは瞬時にトオマの頭に衝撃を与え、後ろへ回り込んで体をガッチリとホールドし何かの薬が入った注射を首に射った。 狐面は一部始終を静かに見守りながら携帯を取り出し連絡先を確認してから2、3度コールする。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

436人が本棚に入れています
本棚に追加