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舞台袖で今か今かと出るのを待ち遠しく思っていた神様にたいして僕たちはいささかハードルを上げ過ぎたのではないだろうか?
うさぎとかめの如く知らない間に人間の方が神様に追いついたというまさかな出来事も捨てがたい。
何故僕が今こんなにもありとあらゆる神様像をぶち壊したのかというと。
「はい。あーーん」
あまりにもその神様、救世主が助けにこないからである。
「沙油。今すぐ手錠と目隠しを外せ」
遅刻も遅刻。大遅刻である。
遅刻にもほどがある。
舞台袖にいるなら今がチャンスだ神様!
あなたならできるはずである!
五十嵐君!君が神様の仮の姿であるという可能性を僕はまだ信じてる!
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