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「ねぇ~沙柚ちゃん!!」
元気いっぱいに沙柚に話かける先輩。
「ふぁい?」
エビフライを頬張っている沙柚は気の抜けた声で返答する。
「ジュッチーなんだけどさぁ~。これから環部の仕事があるんだよねぇ~」
「え!?そうだったんですか!!」
しまった。という顔だった。
昔。沙柚は先輩に命を助けられたのだ。
まぁ、そこまで追い込んだのは僕な訳だが…。
それはまた別の話。
つまり沙柚は先輩にだけは頭が上がらないのだ。
「でしたらこれを」
沙柚は上着の内側ポケットから鍵を取り出した。
「あれ?その腰の鍵は?」
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