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「えー。転校生がやってまいりました」
周りがザワザワと騒ぎ始める。
「先生。そんなのって大概朝にやるものでは?」
機会原(キカイバラ)君が先生に手を上げて発言する。
「えー。急な非常に急な転校だそうです。それでは、どうぞー」
先生の合図ととまに入口の扉が勢いよく開けられた。
そいつは反抗期の子供さながら似合わないドクロのマークを見にまとい、チンピラ際立つ髪色で赤く前髪を染めていた。
腰のチェーンは彼の性格を真似するようにダラダラとぶら下がっている。
「えー。転校というか拉致されてきました。トオマです。偽名です。よろしくお願いされたかったら名を名乗れ」
「………………………」
あいつナニヤッテンダ……。
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