「人間失格」=「化物合格」

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「えー?知り合いですか?」 先生がこちらを見ている。 「ああ~。生前山の頂上を目指したもの同士です。彼が兎で僕が亀です。そんな訳でトオマ君」 ん?と眉をひそめる。 「借りを返せ」 と、僕が両手の手錠を前に出した瞬間である。 僕の斜め後ろにいる沙油が勢いよく立ち上がる。
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