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「なんでオマエがあの野郎を知ってんだよ……」
迷惑そうな顔を隠すそぶりも見せない。
「昔からの知り合いでね、君のことも前に聞いたよ。なんでもすごい殺し屋だそうで」
「警察と知り合いって、オマエもだいぶん曲がった人生を歩んでんのな」
「歪んでると言ってくれ」
他愛ない会話で時間は過ぎていく。
「君がこんな所にいるってことは、誰か殺したりするんじゃないだろうな……」
「さっきいっただろが、拉致されてんだよ」
「拉致?学校に転校してきて、今こうして僕と自由に話せる環境が、か?」
その言葉にムキになったようで
「オマエ拉致されたことあんのかよ?」
と、言った。
「3分前の僕の状況を思い出してみろよ」
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