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「働かない探偵が珍しく動いているようじゃないか……」
校長はゆっくりと椅子から立ち上がる。
「トオマから話は大体うかがってます。何か意味があっての行動ですよね……」
「もちろんだよ。今回の事件……。内の生徒が殺られている。私としてもこれ以上の屈辱はないのだよ」
正直この校長がそんな事を思うとは全く思えない。人類が滅んでも研究を続ける人だ。
校長とはつまりこの島の権利者であり創設者であり、全ての権限を持つ人である。
故に学校の授業を時々見にきたり、体育の途中で参加してきたり、お昼を一緒に食べたりなど、日常にいるような校長とはかけ離れた立ち位置である事をわかっていただきたい。
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