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それからとりあえず僕達は三日月専用バスに乗り学園を出た。
先輩からもらった住所と記録を元にそこへ向かう。
『ゾンビ街』か……。
真っ当に生きてるならここへ絶対に立ち寄らないはずだ……。
「あ。俺道案内とか無理だからな?」
あてにはしていないよ……。
仕事がらよく場所なので僕は迷いなくそこに足を踏み入れた。
相変わらずの異臭を放っている。
虫が自ら当たってくるのが非常に鬱陶しい。
「夢で見たのはまだ先だよな……」
「あ?夢?」
説明するのも面倒なので対して何も答えなかった。
あたりの廃墟からは視線を感じる。
ホームレスか、またはただのチンピラか……。
何より厄介なのは『鳳凰会』絵に書いたような悪党と聞くが……。ここはそいつらの縄張りなのだ。
「だからかな……」
「あん?」
「君を僕につけた理由さ。危ない兄さんから守ってくれるようにってね」
「どう考えても危ないのはオマエだ」
ごもっとも。
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