手NECKギリ

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ーーーーーーーーー 階段をおりて地下へ薄暗くジメジメしているがここは僕のお気に入りの場所である。 「電気電気」 壁に腕を這わせスイッチを探す。 手になんらかの感触を感じそれを押した。 場は点滅しながらだんだんと明るさを増していった。 ここは大神包丁店の仕事場である地下室。 8代目の店長が狭い店で細かい作業をするのが嫌になりここを造ったのだとか。 そのおかげで大型の機械も入る事ができ 作業も向上しましたとさ。めでたしめでたし。 仕事場である椅子に座ってナイフを磨ぐ。 「そういえばこれも特技だよな」 なんて、学校での個人情報暴露の事を思い出していた。 造ったナイフは五本。20センチほどの真ん中に小さな穴が3つ空いた投擲用ナイフ。 出来上がった最後の五本目を端から端に眺める。 なかなかに上出来だと思う。 座った位置から真横の数メートル先に人型の的がある。よく拳銃の訓練に使われているあのハリボテだ。 左手に揃った五本のナイフから三本を右手に持ち替えて的に向かって一斉に投げた。 バス!バス!バス!と音を立てて三本のナイフはそれぞれ頭、右目、首と急所を貫いていた。
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