手NECKギリ

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「?何か問題ある?」 ダン!とテーブルに強くグラスが置かれた。 僕は密かにグラスの耐久性に感心する。 「問題大ありです!ただでさえ霧雲製薬の社長令嬢というだけで危ない目にあうかもしれないのに!連続怪奇殺人事件に首を突っ込む超異常人の先輩と私の兄さんが一緒にいるなんて問題無くして何があるんですか!!」 「落ち着けよ瀬名。啓さんに憧れてポニーテールにしてる綺麗な黒髪や可愛いらしいエプロンとモデルに負けないプロポーションが台無しだぞ?」 「私というキャラ設定をここで出さないでください!」 瀬名のツッコミがイキイキとしていた。 「兄さんはいいかもしれませんが!少しは私のことも考えてくださいよ!」 わかったわかったと僕は瀬名の頭の上に手を置いた。 「な、なんですか……」 「心配かけて悪いと思ってるよ。 まあ会わないってのは無理だけど周りに目を向けるようにはする。約束な」 「わ、わかればいいんですけど……」 それからしばらくの間は瀬名は無言のままに猫のようにごねて来る。 昔からこれだけは弱いんだよなコイツは。 少し遅れてから啓さんが戻り、その場の空気を感じ取り 「青春だねぇ」 ただそれだけ言って瀬名の隣に座った。
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