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「オマエ名前は?」
「生憎と見知らぬ殺人鬼には名前を教えるなって親から言われててね」
「ほう。そいつは素晴らしい両親だな。
俺もそんな事を教えてもらいたかったよ」
そいつはナイフを持っていた腕とは逆の左手を伸ばして来た。
僕はそれに対して対照になる左手を前に出して握手をした。
「俺は名前って奴はないが、みんなには
トオマって言われてる」
「僕は大神だ。みんなからオオカミ少年と言われている。名前はまだない」
名前に恥ぬよう。早速嘘を吐いた。
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