察外現場

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「なるほど。なるほど。そういう考え方か」 「だから僕はこの『モノ』に対して敬意を表しているのさ」 僕は手を添えて一礼する。 横を見るとトオマも僕と同じように礼をしていた。 「ありがとうな。オオカミ少年。 楽しかったぜ。また今度会うことがあれば、なんでも言う事を聞いてやる」 「君。会う気ないだろ?」 「おっ?ばれた?」 殺人鬼にして、トオマと名乗る少年はそのまま笑って何も言わずにその場から去っていった。
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