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「あんまり'表側'にいるお前さん達に話したくはないんだがな……ま、お前さんなら大丈夫だろ」
「僕と先輩は例外として考えてください」
そうだな。と静かにこたえて話を切り出す。
「こいつはなんていうか、簡単に言うと『殺し屋』だ」
「『殺し屋』？」
「そう。金を払えば人を殺す。
映画や漫画や小説に出てくるようなあれだ」
まさかまだそんなのが日本にいるなんて知らなかったな……。
「で、こいつが業界NO.1だ」
「…………へ？」
「頼まれた仕事は100％やり遂げる。
『通りす狩り屋』って名前で売ってる」
「働き者ですね将来が心配です」
海岸さんは写真を元の位置へと戻す。
「もしかしてリスト・カット事件の犯人だったりします？」
自分の浅はかな推理のために犯人をみすみす逃してしまったことになるのだが。
「残念。それとはまた別だ」
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