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沙柚はすでにパジャマを着替えていた。
どうやら彼女に二度寝という概念はないらしい。
「で?」
「うん?」
「もう血はいいのかい?」
「……うん。ごめんね。もう大丈夫だから」
僕がニュースを見てヤバイと感じたのは殺人鬼が近くにいるからという訳ではない。
沙柚の吸血衝動は沙柚の周りの死にたいして敏感であり、リスト・カット事件を知っている彼女からすれば今回のレオ君の事件は大きな影響なるのである。
もちろん精神的なダメージもあるだろうし……。
そして先輩と僕しかこのことをまだしらない。
「とりあえずはしばらくここにいるよ」
「なんか身構えちゃうな」
僕って信用ないなー。
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