九月六日

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「ここは……」 男はここは13番地であっていると言おうとした。 しかし、言わなかった。 「ここは14番地だ。13はこの路地の後ろ」 男は自分がさっきまで守っていた通路を指差す。 「おっ。サンキュー」 少年は束ねた後ろ髪を揺らしながら その路地を走っていった。 「はは。バーカ」 そこは先輩がお楽しみやってる最中だよ。 さっさと機嫌をそこなわせて殺されちまえ!
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