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「さっきは勢い余って全員殺しちまってさ。アンタしかいないんだよ。
待ってれば別の奴が来るんだろうけど。
生憎と売れっ子で忙しいんだよね」
自分よりも身長が高い男の胸ぐらを掴む。
「さぁて、『鳳凰会』のことをいろいろ吐いてもらおうか?」
刺さったナイフを握り
焦らすように抜いていく。
かと思えば左右に動かして傷口を広げる。
「イッギッ!?ッッッッッ!!」
言葉にならない声をあげる。
男はその時のトオマの眼が見えた。
冷たく、鋭く、何もかもを死へ誘う
「ヒッ!?」
死神。
「助けを呼んだって誰もこないぜ?
この場合、聞こえないから来ないんじゃなくて、聞こえても来ないんだよ」
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