発の章 はじまり

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「ちょっと!待ちなさいってばぁ」  私は可哀想な自分の体に再び目をやると、立ち去ろうとする男とソレを交互に見比べた。  到着した救急車が、私の生死確認を行い、車へと運び込む。  とりあえず……まだ生きているらしい。  ひとまずホッと胸をなで下ろした時、グイと強めに体が引っ張られた。  方向からいって、左斜め上。  私はどうやらあの男に引っ張られているらしい。  どうゆう事!?
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