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『早速作り上げるか…』
神は肋骨を砕き、この先アダムが進むであろう……でなくても、進ませるであろう場所に、砂と一緒に混ぜ合わせた砂山を作り上げ、そこに置いた。
『アダムはエヴァの地を通り、私の足の親指付近のエデンで住ませよう。……その人形はエヴァの砂山から産まれた…イヴと名乗らせよう』
側近は言った。
『神よ…。なぜわざわざエデンに?。アダマの土地で十分では?。エデンにはあまり近づけないほうが…』
『お前は心配性だな。構わないではないか…私の権限は絶対。その権限さえもお前はお前なりに駆使すれば善い。言わばお前は影の私として動けば善い。アダム達に異変や…その心配の種に近づきそうになれば、勝手にお前が上手く導けばよい。お前は私の、一番信頼できる従者なのだからな』
側近は深々と頭を下げ
『有り難き御言葉。その御言葉は私の糧になるでしょう。そこまで信頼して頂けてるなら…このルシファー…必ずアダムをエデンの秘密に近づけさせません』
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