0人が本棚に入れています
本棚に追加
「あーっ。もうなんでこうも信号につかまるのかな。」
彩乃は急いで帰りたいという気持ちがあらわになっていた。
「早く信号変わってよ。」
彩乃がそう言った瞬間であった。
「朱城王 彩乃我々と来てもらおう」
彩乃の前に現れたの見たこともない集団であった。
人数は8人と大勢で囲んできた。
「何を言ってるの。私はこれから葵のもとに帰るの。邪魔しないで!」
彩乃はそう叫び走って黒マントの集団から抜け出した。
「面倒だな。さっさと捕まえるぞ。」
集団は彩乃の進むと思われているルートに先に待ち伏せをするため散って行った。
「はぁはぁ。もうなんなのよ、あの集団。」
彩乃は足を止め肩で息をしながら周りを見渡す。
けれど前から後ろから集団が彩乃目がけて走ってくる。
彩乃は近くにあった細い道を通り路地に入った。
「路地に入ればこっちのものだ。行くぞ。」
集団はそのまま路地に入っていった。
最初のコメントを投稿しよう!