プロトタイプ

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「この朱城王彩乃はどうして気を失っているんだ?」 と銀髪の男が問う。 「わからない。ただ嫌な予感しかしない。早く彩乃を家に送り届けて原因を探らなければ。」 霧島はそんなことを言いつつ表情を曇らせた。 「ただ俺が駆けつける少し前に光が数は分からないが飛んでいった。そして駆けつけたら変な集団に囲まれていた。それからマントをかぶった男がその集団を任せろ。と言われ朱王城彩乃を無事に送り届けることが出来た。これが俺の知っていること全てだ。」 銀髪の男は自分の知っている情報を全て話した。 「いいのか。お前の得た情報を全て話しても。」 霧島は思ったことをそのまま口にする。 「いいんだ。俺が隠していてもどう仕様も無い事だからな。」 銀髪の男も空を見上げたままつぶやいた。 「そいつはありがたいな。」 「そういえば霧島大佐とその朱王城とはどんな関係なんだ?」 銀髪の男はそう言って関係を聞いてきた。 「俺は彩乃の先輩に当たるんだ。彩乃意外にも鷺鳳葵、久遠と言う人との関係もある。まぁ先輩っていっていいのかわからない。ただの俺の作っているボランティア団体のメンバーさ。」 霧島はそう言って銀髪の質問に答える。 銀髪はその答えを聞いたまま、無言で歩き周りを見渡した。 「そろそろ朱城王の家につくな。」 そう言って霧島は彩乃の家の前へと運んできたのだった。
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