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ジンは自室へ戻るため、クーの部屋の扉に手をかけた。
「……じゃあまだあの子の事は見ておくけど。でも、クーさんも大変だけどあの子も大変ってことは忘れるなよ?!」
「…分かりましたよ。戻って下さい。」
「絶対だからなっ!」
バタンと部屋を出てため息をつくと、微かにだが魔法の匂いがした。
「…………まさか!」
ジンの脳裏に映ったのは、姿を変えるのが得意なあの小憎らしい子供。
”ストーカー”という自分をからかうには持ってこいの言葉を手に入れた
あのガキは、おそらく今頃にやにやとあの笑みを浮かべているのだろう。
「…あんの金髪チビ!いつから聞いてやがったっ!」
また自分がからかわれるのを(平和的ではない方法で)防ぐため、ジンは走り出した。
「金髪チビ…?……ああ、ライトですか…。……そうですね、ライトの力を使えば、もしかしたら…。」
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