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「…ティナ!ほら、速くしないと電車出ちゃうよ?!」 「っあ、ご、ごめん母さん!」 「…あのお店に何かあったの?」 「え?!い、いやっ、別にっ何もっ?!」 「ホントにあんたって子は…。父さんに似て嘘が下手ね♪」 「父さんに?…うーん、私父さんが死んだ時まだ五歳だったからいまいち分からないや…。」 「じゃあもう八年も経ったのか…。ティナも大きくなったなあ…」 「そうだよ、私も子供じゃないんだよっ!」 「子供に限ってそういう事言うのよね。」 「…返す言葉もないよ…。」 「で?さっきあの店で何を見てたの?」 「うっ…………」 「………私に隠し事が出来るとでも?」 「わ、分かったよ…。とりあえず電車来たから乗ったら話すよ…。」 「んふふ、いい子ね♪」 .
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