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…………それが、今から二年前の出来事だった。
「………ティナちゃーん!次こっち注文ね!」
「はい!かしこまりました!」
ティナ・キアラスク。
15歳。
色んな方向に跳ねているオレンジ色のショートヘアと、くりくりとした大きな目が特徴的な元気な少女だ。
「…トマトとチーズのパスタがお二つ、季節のフルーツパフェがお一つ。以上でよろしいですか?…ありがとうございます!」
「………ティナちゃん頑張ってるわねぇ」
「ね、あたしこの前の日曜にここじゃないお店に行ったら、そこでもティナちゃんが働いてたの!」
「え?!あたしはその日にパン屋で働いてるティナちゃんを見たわよ?」
「な、何個バイトしてるのかしらあの子…。」
「ありがとうございましたー!」
彼女の夢。
父が通い、母が目指すことを望んでくれた、
トワルルド魔法学校へ通う事。
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