紫陽花から見上げた空😌

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梅雨入りしたある日、私はその仔と出会った.....。   生まれて一ヵ月位の茶トラの子猫。   その仔は紫陽花の葉から雨の空を見上げていた。       『どうしたの?雨宿りかなぁ?』と話し掛けると、体を擦り寄せゴロゴロと喉を鳴らし始めた。       『可愛いっ!あっでも、うちじゃ飼えないしぃ~💧』   『そうだっ💡お弁当!.....残ってない💦』     『ごめんね💦明日は何か持ってくるから💦ここで待ち合わせしましょ😉ねっ💓子猫ちゃん❤』 子猫は首をかしげ、目を丸くしていた。       次の日の学校帰り、その場所に来ると、紫陽花の下から顔を覗かせ『にゃあっ』と一鳴きした。   『よしよし、待ってろぉ⤴じゃーん✨ママ特製のタコさんウィンナー👍さぁ召し上がれ💓』     ウィンナーを差し出すと、茶トラは警戒しながらも食べ始めた。       『明日も会おうね💓』と私は家路に着く。   それからは梅雨の午後が楽しみになりました。   子猫も懐き始め、雨の午後が、私の『猫日和』になったある日、天気予報は梅雨明けを発表。         ご機嫌で紫陽花の下を覗くと子猫はもういません。     『そっか💓心踊る夏だもんね✨雨宿りはおしまいっ✨』     私はそう言ってしゃがみ紫陽花の葉の間から空を見上げた。     『あの仔もきっと見てるよね⤴』       暑い夏を告げる大きな白い雲を.........。
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