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｢寝てなんかないもん……｣
何コレ。
急に泣き出したんですけど。
えっ、なに？
俺が悪い感じなの？
｢あ、あの。良く考えたら、やっぱ寝てませんでした！すみません！｣
もう謝るしかないでしょ。
大和魂を見せてやんよ！
｢気にしてないから、大丈夫です……｣
｢いや、本当にすみませんでした。俺ってば、勘違いしちゃって……｣
｢勘違いなら仕方ないですよ。私も良く勘違いするんで……｣
これで良いのさ。
全てを穏便に済ますには、自分が悪者にならなきゃ駄目な時もあるんだ。
｢あ、自己紹介がまだでした。私、ユウナって言います。アナタは？｣
ああ、やっぱ聞いてなかったんだ。
｢俺は柳瀬海斗です。宜しく！｣
｢宜しくお願いします！｣
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