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「いやいやいや。貴方は神じゃないでしょ。
神様って言えば、威厳のある白い髭が生えてて、髪も白い長髪で、草の冠乗っけちゃってみたいな?
少なくとも、ワイシャツ姿のハゲたサラリーマン風の眼鏡かけた冴えないオッサンじゃない事は確かだ」
言いたいことを言える人って素敵。
舌噛みそうになったけど。
「ハゲてないです」
硬直する俺。
いやいやいや、ハゲてるからね?
ザビエルも裸足で逃げ出すくらい、その頭は荒れ果てた不毛地帯だから。
無言で哀れみの視線を送ると、自称神様が言う。
「ハゲては……いないです」
ちょ、そのニュアンスで言うなw
安西先生困っちゃうから!
もう、自分の髪の毛を分け与えようかな……。ってくらい悩んじゃうから!
「帰れ」
うん、良く言った俺。
触らぬ髪……、神に祟りなしって言うし。
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