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リンとレンを空へと投げた直後だった。
バンと大きな音がして、黒服の男たちが入ってきた。
「あら・・・何かしら・・・?」
女性は男たちを睨みながら言った。
「はっはっは、そう睨まないでくれよ。せっかくの女が台無しだぜアリア?」
黒服の男たちの後から入ってきた男が言った。
他の男とは違い、胸元に赤いブローチをつけている。
「あら久しぶりねウォール。生憎だけどこれぐらいで女を失うほど落ちぶれてはいないわよ。」
「ふん、威勢のいい女だ。まぁ嫌いではないが。
残念だが雑談は終わりだ、例の者達はどこだ?」
ウォールは先程までの楽しそうな口調から一変し、冷ややかな声になった。
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