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ウォールのその言葉に女性は笑うと言った。
「貴方のその目は飾り物なのかしら?この状況を見ればどんな人間だって理解できるわよ。」
ウォールはアリアに近寄り、首根っこをつかんで言った。
「あまり俺を怒らせるなよ。」
アリアは睨んで言った。
「貴方みたいな馬鹿にあの子達は渡さないわ。」
その瞬間ウォールはアリアを突き放し、地面へと投げ付けた。
そして冷たい声でまわりにいた男達に命令した。
「その女も用済みだ。殺せ。」
その言葉に男達はうなずき、ナイフを取り出した。
そのうちの2人は女性を取り押さえ、動きを封じた。
女性は天井を見てほほ笑み言った。
「リン、レン・・・ありがとう・・・」
その瞬間だった。
ナイフを持った男たちが女性に飛び掛かった。
ウォールは部屋を出ると、静かに呟いた。
「ルギア・・・ホウオウ・・・お前たちは必ず手に入れるぞ・・・お前たちを操る2つの『鍵』と共にな・・・」
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