濁んだ透明
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だけど、彼はそうじゃなかった。 「ねぇ、彼氏から聞いたんだけど。 言うなって言われたから。 私から聞いたって言わないでね」 そう言うのは、サッカー部の人気者の先輩と付き合ってる友達だった。 ひどく真面目な顔。 「どうしたの?」 「上谷先輩、他に彼女出来たらしいよ」 ガツンと頭にボールでもぶつかったみたいな衝撃が走った。
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