濁んだ透明

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それから先輩とのお付き合いが始まった。 「上谷先輩」 と呼ぶと 「ミライ」 と呼んでくれるようになった。 少し会話に馴れてきた頃、下の名前で呼んでほしい、敬語やめろよって、 今まであった壁を彼から外そうとしてくれた。 それが嬉しくて恥ずかしくて愛しくてたまらなかった。 私は彼になんの迷いもなく恋をしていた。
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