濁んだ透明

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「彼女って? 私達、別れてないけど」 「だよね? 私もそう思って、言ったんだけど。 でもね、新しい彼女が出来たって言われたんだよ。 なんか、同じクラスの人らしいんだけど。 恋の相談受けてたら仲良くなって。 なんか、付き合ったって」 「本当に? えっ。 でも、だって。 私、別れてないよ」 昨日だって、電話で話したというのに。 いつものようにかわりなど無かったというのに。 友達の言葉が嘘にしか聞こえなかった。
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