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朝野 千昌(あさの ちあき)
それが私の名前。
17歳、高校二年生真っ盛り!!
黒く長い髪を風になびかせながら、自転車をぶっ飛ばす。
「あ!千昌!!」
「えっ!?」
自転車に乗ったまま振り返ると幼なじみの春が同じく自転車に乗りながら走ってきた。
幼なじみの七瀬 春(ななせ はる)は同い年の男の子。
「もしかして春も遅刻?」
「そう!今日、母さんが千昌の母さんとランチに行くって言ってたの忘れておもいっきり寝坊したっ」
「それ、私も」
並んで走りながら、二人して笑う。
「あー、坂だりぃ」
「ほんとにーっ!!」
私たちが通う高校は少し高い所にあって、毎朝の坂道は登るのも一苦労。
「あー、もう!千昌、1限サボろうぜ」
「さっ賛成~…」
ヘトヘトになった私と春は坂の途中にある神社で一休みすることにした。
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