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「な、何なんだよ!?」
私の下にいる『春』がひどく驚いた状態で声を上げる。
「千昌ちゃんっ、秋君っ」
沖田さんがあわてて私たちの元に駆けてくる。
「あ…き?」
知らない名前を呟いた。
「だから、何だよ!!」
早く退け!と
私の下から声を荒げる。
「千昌ちゃん!」
沖田さんの声と共にふわりと体が浮くのがわかった。
「きゃっ」
わ、私、沖田さんに
抱き上げられてっ
声にならない声で悲鳴を上げる私を、沖田さんはゆっくりと地面に降ろしてくれる。
「や、やっと退いた…」
地面にしゃがみ込んだ『春』がボロボロと言葉を溢した。
「大丈夫?秋君」
「な、何とか…」
ふぅ、と息をついて、秋(あき)と呼ばれたその人は勢い良く立ち上がる。
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