第壱夜

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「…!!これは…。」 「どうしました?」 どうやら、この刀が魔法刀とはわからないらしい。 「魔法刀だ。知らなかったのか?」 「は…はい。」 まさに宝の持ち腐れだ。 「こう使う。」 私は魔法刀を両手で握り、力を込めた。 本来、刃がある部分に漆黒の刃ができた。 「私は闇の力が強いため漆黒の刃ができた。」 そして、刀を返した。 「お前もしてみろ。」 「はい。」 ルナは魔法刀を握り締めた。そして、透明の刃ができた。 「…第7の属性、無か。」 「…?」 「いや、気にするな。私はもう行く。」 「あ…あの。」 そして、私はルナを見た。 「私に剣術を教えてくれませんか?」 「なぜ?」 「私、剣士になりたいんです。だから、修行の旅をしているんです。…ダメですか?」 私が何なのか知らないらしい。 ルシファー以来だ。剣術を教えて欲しいと言って来たのは。久々に剣術を教えるのも悪くない。 「…好きにしろ。」 「名前は…?」 「マキナだ。」 「マキナさん。」 「…敬語を使うな。それと近くに村あるか?」 「アルガスと言う村が西にあります。」 「…敬語。」 「あ…すみません。」 「はぁ…どうやら染み付いているようだな。もういい、そのまま敬語を使え。」 「は…はい。」 「アルガスと言う村に行くか。…獲物は多い方がいい。」 「…?」 そして私は村に向かった。
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