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「あと今日の晩から私達は海外に出張だからな。何かあれば姉に言え」
「それじゃあ凉、アパートにいくわよ。
既に必要なものは送ってるし心配しなくていいわよ」
この起きて5分でここまでの出来事が起こるなんて驚こうとも驚けないレベルだ。
俺は母さんと共に車に乗車してアパートに向かった。
―――・―――・―――・―――・―――
「凉。あなたいくら貯金があるの?」
自慢の愛車を運転しながら母さんが俺に質問してきた。
「……研究とかの報酬も含めてだったら数十万。抜いたら5万ちょい」
俺は学校に行っていない時間を利用して父さんの研究の手伝いや自分で研究したりして報酬をもらうことがある。
税金とかが面倒くさいから近頃はめっきり研究をしていない。
「…必要最低限の生活費くらいは出すけれど、後は自分で何とかしなさいよ」
「一応途中で研究を止めている奴が幾つかあるからそれで何とかするよ」
「ついたわよ」
車から降りて、アパートを見ると二階建ての普通の家だ。
「リビングと管理人室が一階。住民室が二階でトイレ、風呂は共同で一階らしいわ」
母さんは書類の紙を俺に手渡した。
どうやら先代の管理人の時から住民はいなかったみたいだ。
「分かった。ありがとう母さん。また暇が会ったら寄ってよ」
「はいはい。後、このアパートのことを知り合い達にも手伝ってもらって伝えてもらったから誰か来るかもね」
「できれば誰もこないほうがいいな」
「ふふ。それじゃあね」
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