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「あ…一人じゃ寂しいのでお話でもしたいなぁと思って」
「あぁ構わないよ。あと凉って呼んでくれ」
「は…はい。私も舞って呼んで下さいね」
また向かい合って座り、舞ちゃんを改めて見るとやはり可愛らしい顔をしている。
話してみると16歳で高校一年生らしく、かなり頭のいい学校に通っているみたいだがまだ中学生に見えてしまう。
人とこうやって話をすること自体が久しぶりだったのでどこか緊張している部分があったのだろう。
舞ちゃんから指摘されて笑ってしまった。
「凉…は学校には通ってないんですか?」
「…うん。必要ないからね」
言葉が少し詰まった。
格好悪いと分かっているからだろう。
「楽しいですよ?学校」
テーブルに出していたお茶を飲み返事をしない。
逃げているのだ。学校という話題から。
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