210人が本棚に入れています
本棚に追加
「これから僕が天才だと言うところを見せてやろう。このドームは僕が作った重力変換システムだ。中の重力は通常の3分の1に設定してある。それにより3分の1の出力で宙に浮くことが可能になる。ま、完成し出力ユニットがマックスの火力を使えるようになればどこでも飛べるようになるんだがね。さぁいこうか」
少年はそう言うとまた眼鏡のフレームをつまみ、それを軽く持ち上げた。
大輔は唾を飲み込み、その動向を見つめる。
「さぁバンビーナ、ジャンプ、そして空中で静止だ!」
少年が命令口調でそう言うと、ロボットはまたその両目を一瞬光らせる。
そして膝を曲げ両足で強く机を蹴って飛び上がる。
1mくらいジャンプしたその時、両腕を真っ直ぐ横に伸ばしそのまま空中で静止した。
凄い凄い凄い!
ロボットが宙に浮いている!
大輔は目を輝かせながら目の前で起こる凄すぎる光景を見つめた。
「さぁ続きだ、バンビーナ、ブランチ開始!」
最初のコメントを投稿しよう!