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少年が続けてそう言うと、ロボットはまた目を光らせた。
そしてキュイーンと音を発しながら、ゆっくりとその体を胸から上、胴体、下半身の3つに分裂させた。
頭部は両腕に格納され、腕の付け根の部分から翼が飛び出し戦闘機に変形した。
胴体部分も同様に翼を出し、同時に格納されたコックピットが飛び出す。
下半身部分は足が膝から折りたたまれ、また翼を出し戦闘機型に変形した。
バンビーナと呼ばれたロボットは、3つの戦闘機に分裂し、そのままドームの中に浮いている。
大輔は思わず叫ぶように言った。
「す、凄ーい!これって合体型ロボットだったんですか!つーかつーか、どうやって浮いてるんですか?それとそれと、もう一度合体してロボットになることも出来るんですよね!?しかも人の手を使わずにロボットが自分でこの一連の動きが出来るって、どうなってんですかこの仕組みはっ!?」
少年は、ふっと一笑すると言った。
「このバンビーナの仕組みがどうなってるかだって?説明して君が理解できるのなら喜んでさせてもらうが、見て分からないような低脳には解説するだけ無駄だからやめておくよ。でも、合体するところだけは見せてあげよう」
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