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「てめぇ、いつまでも調子に乗ってんじゃねーぞ、かかれっ!」
そう言って3人は一斉に殴りかかる。
「おらおら、どうしたどうした?まるでハエが止まるような攻撃だな。これじゃ昨日ネットゲームで勝負した小学4年生の女の子の攻撃の方がよっぽどオレにダメージを与えてたぜ、あ、精神的にな」
磯野小路と呼ばれた男はそう言うと、襲いかかる相手に怒涛の反撃を加える。
それはもう殴る蹴る、蹴る殴るの猛攻。
もはや左手しか使わないと言ったことなどお構いなしと言わんばかりに、己の四肢を振るう。
そして、襲いかかった男たちは戦意を消失し、一斉にその場に崩れ落ちた。
「あれ、もうお終い?なんだよつまんねー。ま、オレは逃げも隠れもしないからいつでも来いよ。ロボット愛好会で待ってるからな」
そう言って磯野小路と呼ばれた男は鞄を拾い上げると、わははと声をあげ笑いながらその場をあとにした。
ロボット愛好会!?
大輔は驚きを隠せなかった。
これから自分が身を起き充実した高校生活を満喫しようとしている愛好会に、あの男が、あの喧嘩番長のようなヤンキーがいるっていうのか!?
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