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(離しなさい)
(嫌に決まってるだろ)
わたしは彼の腕の中で
激しく抵抗した
(なんで…あんたの妃なんかにならなきゃ行けないのよ!)
(決まりだから仕方ない)
(そんな決まり誰が作ったのよ!)
(俺だけど…)
(いいから離して!)
ドンッ
彼を突飛ばし
わたしは一目散に
走り出した
(こらっ待ちやがれ!)
王子の言葉には目をくれず
靴が脱げようと構い無しに
走って…走って…走って
気がつくと
いつの間にか
宮殿を抜けていた
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