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05
楓は走って走って走って靴が脱げても走って走って…
着ていたドレスが汚れても構わず走った。
(こんな…所…早く…脱け出したい…)
その瞬間チクッとした痛みが肩に刺さった。
(いっ…た)
痛みに構ってられなかった
それでも、楓は走るのを辞めなかった。
もうすぐ…出口だ…と思った先に居たのは、銀と永久が仁王立ちして、まるで、私の居場所がわかってるかのように思えた。
銀・永久(たく…いい加減…捕まってくれよ)
楓(嫌よ!何で私が…あの人の妃にならなきゃ行けないのよ!)
(妃になるなら、出ていく)
フラッ
視界が歪む
銀(お嬢様…体調が優れないですか?顔色が真っ青ですよ…)
楓(平気だって…心配しないで)
永久(仕方ねぇな―)
ヒョイッ
楓(わわっ///何するんですか/////)
楓は永久の腕の中にある
永久(いい加減…諦めて下さい)
キラースマイル発動
コイツにはなに言っても
聞いてくれなさそうだった
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