不思議の国の幻想郷

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「八雲…紫…かぁ…」 先生が言ったこの名前に聞き覚えがない。 俺は小さい時から身寄りがなく、孤児院で生活していた。 今はそこに孤児院などなく、新しいビルが建っていた。 国から援助はして貰えたため、一応家がないという事態には陥らなかった。 アパートへの帰路についている途中に、狐の耳をつけ、かわった服を着た女性を見かけた。 狐耳の人「ちぇぇぇぇぇぇん!ちぇぇぇぇぇん!」 …見なかった事にした。 狐耳「ていうか、紫様はどこに行かれたのか…」 (ゆかりだって!?) 見なかった事にしたかったが、確認したいことがあったので、その狐耳をつけた女性の方に歩みよった。 「失礼ですが、聞きたい事があります。」 狐耳「!…なんでしょうか…」 突然声をかけられてビクッとしたのか、耳もピーンと立った。 「(あれ…もしかして本物か?…まさかなw)さっき、紫様といっていたが、その紫って人は、八雲紫って人か?」 狐耳「!紫様を知っているんですか!?」 どうやらビンゴ。 とりあえず、学校で名前を聞いた事を洗いざらい説明する。 狐耳「そうだったんですか…では、知っているというよりかは、聞いた事がある…ですか…そして、紫様を探している…ですね、金守様。」 「陣でいいよっと…えーと…」 そういえば名前をまだ聞いていなかった。 藍「八雲藍です。藍と及び下さ!い…///」 顔を朱く染め、藍は俯いた。 藍のお腹が悲鳴をあげていた。 「藍さんね。とりあえず飯でも食べようか?」 笑いながら提案する俺。 藍「…はい」 少し恥ずかしそうな藍。 二人はとりあえず、陣の家に向かった。 おまけ- 陣と藍は家に向かって歩いていた。 町人「…あれ、もしかして新手の羞恥プレイかしら…」 「ちくしょう!!」 藍「?」
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