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「うん。覚えてるわよ。
約束は守るわ。」
「だったら……」
リョウはレイを強引に抱きしめ、
キスを迫った。
もう少しで唇が触れ合うという瞬間、
「やめて!!」
という声と共に、
リョウは後ろに突き飛ばされた。
尻餅をついたリョウは両手で身体を支え、
レイを睨んで言った。
「どうしてさ。約束でしょ?」
リョウがそう言うと、
レイは顔を背けて言った。
「わかってるわ。
でも今日の所は待って。
まだ心の準備が出来てないの。」
「心の準備?
レイちゃん、さっき言ったよね?
今日僕が達河先生を殺すことを予想してたって。
だったら心の準備だって出来てるはずでしょ?」
「それはそうだけど……。
今日は嫌。
明日、明日なら好きなだけキスしてもいい。
身体だって好きなだけ抱かせてあげるわ。」
「明日か……」
「そうよ、明日。明日ね!!」
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