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春の陽気が温かい。
桜が咲き、緑も萌える春・・・
なんて言葉が今は妥当だろう。
しかし、俺はしない。
何故かって?
そんなのは簡単だ。
俺が嫌いだからだ。
今は春。そう、入学シーズンだ。
俺の名前は一ノ瀬 大和。(いちのせ やまと)
ごく普通の少年さ。俺は普通な事が嫌いで工業化を目指した。そこまでは良かったのだが、俺の頭が足りる訳でも無く、普通高校に行く羽目になった。なんてこった。
この学校は小高い丘の上にあり、眠い目を擦る高校生を苦しめる存在だ
入学式なんてチャッチャと済ませてしまったさ。まぁ、俺が何をする訳でも無く、話しもそれほど聞いてない。
ごく普通の高校生活を送る予定だったさ
そう。アイツがくるまでは。
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