第一章。

3/3
前へ
/5ページ
次へ
はっきり言おう。可愛い。 第一印象は質素な可愛いげのある娘だ。 「そうだな、席は・・・大和の隣で勘弁してくれ」 おいおい。勘弁してくれとはなんだ。 「えっとぉ・・・大和君はぁ?」 「此処だ。右一番だよ。」 「ぁ、ヨロシクお願いしますねっ」 そう言ってウインクをしてきた。 ドキューン。こんなメジャーな衝撃音が有るだろうか。現にいま起こってしまったしな。 「ん・・よろしく。」 正直ドキドキだ 「怖いヵモ・・」 …最悪だ。第一印象を失った。こんな具合で帰りまで持つのだろうか? そう思いつつ、配られた教科書が落丁してないか見ていた、その時。 「ぉぃ、嘘だろ!?」 思わず声を上げてしまった。 「どうした?大和、落丁してるのか?」 「いやっ・・!」 そう言いかけた、が 「大丈夫です。見間違えてました…」 「そうか。全く、驚かすなよなぁ。」 驚いたのは俺だ。だって、教科書にはこう書いてあったんだからな。 『これを見ても驚かないでください。 今日の放課後に屋上で待ってます。誰にも言わずに。ぁ、そうそう、この内容は貴方が覚えたら消えます。』 冗談キツいぜ…
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加