1人が本棚に入れています
本棚に追加
はっきり言おう。可愛い。
第一印象は質素な可愛いげのある娘だ。
「そうだな、席は・・・大和の隣で勘弁してくれ」
おいおい。勘弁してくれとはなんだ。
「えっとぉ・・・大和君はぁ?」
「此処だ。右一番だよ。」
「ぁ、ヨロシクお願いしますねっ」
そう言ってウインクをしてきた。 ドキューン。こんなメジャーな衝撃音が有るだろうか。現にいま起こってしまったしな。
「ん・・よろしく。」
正直ドキドキだ
「怖いヵモ・・」
…最悪だ。第一印象を失った。こんな具合で帰りまで持つのだろうか?
そう思いつつ、配られた教科書が落丁してないか見ていた、その時。
「ぉぃ、嘘だろ!?」
思わず声を上げてしまった。
「どうした?大和、落丁してるのか?」
「いやっ・・!」
そう言いかけた、が
「大丈夫です。見間違えてました…」
「そうか。全く、驚かすなよなぁ。」
驚いたのは俺だ。だって、教科書にはこう書いてあったんだからな。
『これを見ても驚かないでください。 今日の放課後に屋上で待ってます。誰にも言わずに。ぁ、そうそう、この内容は貴方が覚えたら消えます。』
冗談キツいぜ…
最初のコメントを投稿しよう!