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「いいかお前ら。お前らにはこれから俺たちの指示で動いてもらう。
そのために、軽い呼び名をつける…」
そう言うと奥から現れた男は、前で横1列に並ぶ6人に呼び名をつけ、大きな岩に座った。そして左から順に、ボンゴ、コンガ、シロフォン、クラベス、カバサ、シェイカーという呼び名をつけたのである。
まず一番左でひざまずくボンゴ、この者の性別は男で、体系は太っている。髪型はボウズに近い短髪で、顔の特徴としては鼻が丸くて大きく、目がパッチリとしている。
そしてコンガ、彼も男。体系はやせ細っていて長身、髪型は後ろでひとつに束ねるほどの長髪。少し釣り目で、薄い唇が特徴。
次にシロフォン、この者は女性。髪の色は茶色で、胸の位置まで下ろしている。そしてシュッとした鼻に、大きめの瞳をもっているのも特徴。
続いてクラベス、彼女も女性で、黒髪のショートヘア。豊満な胸をもち、鋭い目に長方形の黒ぶち眼鏡をつけている。
5人目にカバサ、彼は男性。髪型はウルフで、少し赤みがかっている。そして身長が180cmほどで、さらに筋肉質な体をしている。なにより奥二重で高めの鼻は、女性に人気の出そうな顔であるといえよう。
最後にシェイカー、顎鬚と短い金髪が特徴で、胸板が厚い。先ほど間違えて針を刺された男だ。
こうして6人に、呼び名がつけられると、大きな岩に座る男が1人1人に役割を与えた。
「じゃあさっそく役割を与える。ボンゴ! コンガ! お前らはサン・ライズ・アイランドに協力に行け。
シロフォン! お前はデナリだ。クラベスとシェイカーはアコンカグア、カバサはエベレスト、キリマンジャロには……ニクス! お前でいいよな?」
すると、もたれかかっている黒服の男、ニクスが答える。
「わかってる。キリマンジャロは任せとけ。だがドラコ! 一番手を焼くのは、ここエルブルースかも知れないぞ!? 後で泣くなよお」
そう言ってニクスはゆっくりと洞窟を後にした。その後ろ姿を見ていた、岩に座るドラコが一言。
「ち、余計なこと言いやがって。お前らもとっとと行け!」
その声を聞き、ボンゴ、コンガ、シロフォン、クラベス、カバサは洞窟から出て行った。しかしシェイカーだけがその場に残る。
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