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「どうしたシェイカー? 早く行け」
するとシェイカーは立ち上がり、ドラコに要求した。
「すいませんドラコ様。私もサン・ライズ・アイランドに行かせてください。クラベスなら一人で十分だと…」
「ん~。そうだな、ボンゴとコンガが一番心配だしな。いいだろう、任せたぞ」
シェイカーはドラコに深くお辞儀すると、小走りでボンゴとコンガを追いかけた。それに追いついたシェイカー。ボンゴとコンガと一緒に空港から飛行機に乗り、サン・ライズ・アイランドへ向かって飛び立った。
それから約12時間、サン・ライズ・アイランドのクロード空港に到着。その時、時計は夜の9時を指していた。そして3人は空港を出ると、泊まれる場所を徒歩で探し始めた。
「なあコンガ、シェイカー。お前ら金は持ってきたのか?」
「俺は持ってない。シェイカーは?」
「俺も」
3人は、泊まるために必要な資金を持っておらず、この夜をどう過ごすか悩んでいた。すると1台のトラックがボンゴの目に止まった。
「お、あのトラックでも盗んで宿にしようや」
「そりゃいいな」
そう言うとボンゴとコンガはトラックに近づいていく。だがそのトラックの運転席では、男性が1人寝ているではないか。それに気づいたコンガは、運転席の窓をトントンと指で叩く。すると男性は目を覚まし、大きなあくびをしてから窓を開けた。
「ん? なんですか?」
その瞬間、コンガは後ろを向いたと思うと、小さく飛び跳ね、車内に向けて屁を放った。そして車内に紫がかったガスが充満し、男性は苦しみだしたと思うと、たちまち死んでしまったのだ。
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